その昔、サスペンス映画でシャロンストーンが席巻していた時代、もう1人、サスペンスクイーンと呼ばれた女優がいました。
その名は、レベッカ・デモーネイ。
「卒業白書」でトムクルーズを翻弄するコールガールを演じた彼女(私生活でもトムクルと付き合ってた)はその後、数々のサスペンスを量産した。「ゆりかごを揺らす手」のサイコ隣人が特に有名。
その中でも、彼女がプロデューサーとなり、彼女がテレビドラマで目をつけた監督を抜擢し、彼女が脚本を考え、彼女がアントニオバンデラスを相手役に指名し、彼女がもちろん主役を演じ、彼女が必要以上に繰り返される濡れ場を演じたエロティックサイコサスペンス。これはまさに、レベッカ・デモーネイによるレベッカ・デモーネイのためのレベッカ・デモーネイが全部持っていく映画。。
しかし、どんでん返しの着想はいいものの、展開、雰囲気ともにチープ感は否めない。
野生のアントニオバンデラスが、彼女の野心に完全に喰われてしまっている。若きバンデラス、完全敗北の哀しみ。まだ敵う相手では無かった。熱い炎が冷たい氷にジュっと搔き消された感じ 笑
そんな無敵のレベッカ・デモーネイは今どこで何をしているのだろうか、、私は知らない。