VHSで鑑賞。
ビートルズのパロディバンド「ザ・ラトルズ」の結成から世界的成功、そして解散に至るまでの軌跡を描いたモキュメンタリー映画。モンティ・パイソンと冠されているけど、しっかり出てるのはエリック・アイドルぐらいです。
驚くべきは、ただのパロディ映画とは一線を画すその完成度。ビートルズの歴史をモンティ・パイソン仕込みのシニカルな笑いでパロったストーリー、ミック・ジャガーなどのリアルバンドマンが出演している手の込み具合、そしてなにより出演者のニール・イネスによるビートルズ風に制作されたオリジナル楽曲のクオリティの高さ。実際にラトルズとしてのアルバムまで発売されており、もはやパロディの域を飛び越えた成功を収めている。
情熱と愛情と悪意とセンスが高次元で組み合わさったパロディ映画の最高水準。惜しむらくは自分がビートルズ世代じゃないのでネタの3分の1ぐらいしか分からなかったというとこかな。