kazマックスグローバーレッド

モンティ・パイソンのザ・ラットルズ〜ラトルズ/4人もアイドル〜!のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

4.0
イギリスが生んだ4人組バンドで今や伝説と化した「ラトルズ」の軌跡を追ったモキュメンタリー。お察しの通りビートルズのパロディです。昔『空飛ぶモンティ・パイソン』を見てたのでエリック・アイドルの広川太一郎さん吹き替えがめっちゃ懐かしかった。


ゲットアップ・アンド・ゴー
ア・ハード・デイズ・ラット
トラジカル・ヒストリー・ツアー etc…
本曲と微妙に違うパロディ曲のクオリティが高いこと。普通にサントラが欲しくなった。「ヘルプ!」が「アウチ!」になったPVは笑ったし、アップル・コアがラットル・コアになったトレードマークはバナナで、メンバーが神秘主義に傾倒したりと基本ビートルズの軌跡をパロってるから元ネタを知ってるとかなり面白い。同時期に活躍したバンドのインタビューでミック・ジャガー本人も出演してます。

「L.S.D」にハマるビートルズに対してラトルズは「T.E.A」ハマる。「tea」ってそれイギリス人が大好きな紅茶だよ。この辺りがいかにもモンティ・パイソンって感じ。そのT.E.Aでラリった時の楽曲がルーシーイン・ザ・スカイっぽくていいんだな。「サイケな衣装でテレビ出演、この時テレビの前のお茶の間では皆お茶を飲んでたようで」って広川太一郎さんの吹き替えも絶妙でまたいいんです。あ〜、マジカルヒステリーツアーがもう一度見たくなる。

この映画のプロデューサーはアメリカの人気お笑い番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人だから、共演者でちょいちょい出てくるのは「SNL」のメンバーで、ビル・マーレイにジョン・ベルーシにダン・エイクロイド。ジェイクとエルウッドの格好はしてなくともブルース・ブラザースの2人とラトルズが同じ映画で見れただけでも貴重です。個人的にもっと貴重な映像だったのは通行人インタビューでラトルズの軌跡を語る女性が「SNL」伝説の女芸人ギルダ・ラドナーだったこと。自分がギルダを知った時には既に故人になっていて、彼女のコントはダイジェストでチラッと見たことがあるぐらい。ガッツリ出演している映像は初めて見たので嬉しかったです。