カタパルトスープレックス

The Greasy Stranglerのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

The Greasy Strangler(2016年製作の映画)
4.1
ひょっとしたらB球界のスーパースターになるんじゃないか?と大きなポテンシャルを感じるジム・ホスキング監督の長編デビュー作です。さすが、『ドカベン』の岩鬼なみの悪球打ちで定評のあるりょーこさん案件です!!!😂😂😂(毎度、ありがとうございます)

ジム・ホスキング監督は確信犯なんですよ。狙ってB級を作ってる。デヴィッド・リンチ監督とかクエンティン・タランティーノ監督はB級を愛しつつも、出来上がる作品はA級じゃないですか。ジム・ホスキング監督は違うんですよ。B級を愛し、B級を狙って作る。日本だと井口昇監督なんてそうですよね。

ワザとB級映画を作る場合って、ワザとらしさが鼻につく場合もある。その「ワザとらしさ」を感じさせずにエンターテイメントに昇華する。これってなかなか高度な技ですよ。

さて、内容ですが、これもヒドイ😂😂😂

父子二人暮らしの家庭の話です。父のチ○コはやたらとデカイ。息子のチ○コはやたらと小さい。二人は街のディスコツアーで生計を立てています。このレコード屋ではクール&ザ・ギャングの「クール」が働いていたとか、アース・ウィンド&ファイヤの二人が下宿してたとか。そのツアーに参加していた女性を父子で奪い合います(どうでもいい😂)。

一方でギトギト・モンスター(Greasy Strangler)による連続殺人事件が発生します。果たしてギトギト・モンスターは誰なのか(どうでもいい😂)?という話です。

話自体はどうでもいいんですよ。マジで、どうでもよい!ちょいちょい入れてくるシュールな笑いのポイントが気になりすぎる!

「チップって何でできてるんだっけ?」
「ポルト」
「は?なに?よく聞こえなかったんだけど」
「ポルト」
「え?もう少しゆっくり言ってくれない?」
「ポルト」

もういいから!ポテトだから!😂😂😂

息子が父親の部屋に侵入。ノートを見つける。ノートにはたくさんの落書きが。オッパイとチ○コ。ひたすら、オッパイとチ○コ。子供か!

これ以外にもひたすら変な笑いポイントがあります。ラストもシュールでいいんですよねえ。ええ?そういう展開?っていうか、なにこのラスト?単なるB級ではなく、一筋縄では行かない。

なお、ジム・ホスキング監督は元々MTVで働いていて、CMディレクターに転身した人です。CMを作りつつも短編映画を作り、この作品で長編デビューをしました。手がけたCMなどは監督のホームページで観ることができます。日本は変なCMで世界的に有名ですが、この監督が作るCMもかなりヘンテコで面白いですよ。

http://www.jimhosking.com/films.html