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THE ICEMAN 氷の処刑人のharuのレビュー・感想・評価

THE ICEMAN 氷の処刑人(2012年製作の映画)
3.5
殺しの才能。

家族を愛してやまないククリンスキーは、為替ディーラーとしてバリバリ稼ぐ、良き夫で良き父。…と思いきや、彼の正体は腕利きの殺し屋でした。

アメリカに実在した殺し屋リチャード・ククリンスキーを描いたサスペンス。どんなときも冷静な必殺仕事人マイケル・シャノンが、人を殺しまくって家族に貢ぐ話。
ククリンスキーの人物像は恐らく脚色されていますが、彼が特別な訓練を受けたわけでもないのに、100人以上を殺し、証拠を残さず、20年間も捕まらなかったのは事実。彼には天性の殺しの才能がありました。頭に銃を突きつけられても決して失わない冷静さ、手際の良さ、そして何より人を殺すことに一切の躊躇がない彼は、やはり人として何かが欠けている。ちなみに殺人デビューは14歳。これがサイコパスってやつか。にしても、これまで映画で見たどのサイコパスよりも怖かったです。それはククリンスキーが最初だけでなく、最後まで良き夫、良き父であり続けたから(実際はDVしてたとか)。彼が逮捕されるまで、家族は気づかなかったんだそう。
ということでアクションよりドラマ重視の地味な作品。しかしキャストが豪華。お久しぶりなウィノナ・ライダー、顔がよく見えないクリエヴァ。そしてジェームズ・フランコはもうこの路線で行くんでしょうか。
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