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ビリティスのMMRのネタバレレビュー・内容・結末

ビリティス(1977年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

サントラレコードをたまたま見つけ、裸婦像の様なジャケットに惹かれ買い、映画サントラ聴くために映画を観てみた。
監督は写真家らしく、映像が美しい。今だったら絶対撮れない幼く女性の無邪気な裸像や性的な描写。ただ、変ないやらしさはなくて、美しく撮られているのはすごいな。こういう映画観たことなかった。

ジュブナイル物で、きっとこういう切り口の映画は多くあるんだろう。所謂大人の階段を登るような物語。
幼く、女性しか知らないビリティスが初めて異性を知り、知ってしまったが故の失望、葛藤。
ビリティスがメリッサに対して感じていたものはきっと、限りなく憧れに近い恋心で、子ども心に無邪気にそれを追いかけていたのかな。美しく気品高く、優しい女性。そんな女性が高貴で下劣な夫といることが許せなかったんだろう。
それと対比するようなルカ。女性の気を引くために優しくし、心の内は下心があって。ビリティスはそれを向けられる瞬間、“大人”を知りそうになり、怖くなってしまったのかな。
それでもルカが嫌いになれない。優しいルカを知っているからこそ、愛するメリッサの幸せのために差し出した。自分自身は得られないのに。

難しいね。
結局、男はクソってことですね。女性しかいらん。冒頭の世界だけでいい。
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