AITERADA

ビリティスのAITERADAのレビュー・感想・評価

ビリティス(1977年製作の映画)
5.0
軽い気持ちで借りたら度肝を抜かれた。
今まで見た中で、最も女性の描写が美しい。これぞ上質なエロスの極み。光が、なだらかな女性特有の曲線が、淡く鮮やかな色彩が、言葉の使い方が、全てが美しい。
エロスの塊過ぎて、見惚れつつ、すーごく下半身が疼いた。笑

途中、主人に乱暴に毎晩抱かれるメリッサについてビリティスに語るお婆召使いさんの「彼女もあれでいて少しは幸せなのよ。だから美しいの」という台詞が印象的だし、そこに凝縮されてる。
少女から女性へと変わる最もセンシティブな時期、性への好奇心と憧れ、でも男性への恐れ。そんなビリティスから見たメリッサは、自身にない、平たく言えば「色気」があって、理想の女性。あまりにも強い羨望は恋愛感情をも凌駕する。
というかこの映画、諸々わかりすぎる。

私が欲情する女性も、自身にない美しさを持ってる女性。思わず触れたくなる。貪りたくなる。その女性の美しさに溺れる。
だけど1つになれないし、それがもどかしくて、自身ではその娘を満たせない、棒が必要、と思い、以前彼氏を召喚して3Pをした事があるけどまさにこの映画の発想と通ずる部分がある。
その当時の彼はなんというかペットみたいな感覚で大丈夫だったけど、ふつうに大好きな彼氏使って3Pは気が狂いそうだなー。
両者に嫉妬して、惨めで。

本当に男の人は勝手で欲に素直で嫌い、怖い、汚い、憎い。けど男が大好き、いないと生きられない。ってジレンマ。その勝手さも残酷さに絶望しながらも理解し受け止める事が、「色気」なんだよなあ。
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