このレビューはネタバレを含みます
役者さんの話し方や所作が、細やかながらそう感じさせないくらい自然でよき。古き良きの美しさや温かみもありながら時代の閉塞感もあり。
タキさんの回想と青年の歴史の擦り合わせには少しズレがあるみたいだけど、はたして記憶だからどこか違ってしまったのか、記録が正しいとは限らないのか。
おばあちゃんが泣くシーンは無条件に悲しくなる。自叙伝を書き始めた理由はなんだったかな。最後まで見ると懺悔のようで、でも結局真実を書く事はできなくて、あの小さいおうちがなくなってからも、ずっとあのおうちに尽くすような思いで生きてきたのかなぁと色々思う。
タキさんと板倉さんの最後のやりとりと、2人が生涯独身を貫いたことにおや?と思いつつも、明確な事柄も言及もなく。本人のみぞ知るのまま、青年に手紙を残した理由もやんわりこうだったのかもしれない?と考える余地だけ残る。
小説も読みたくなりました。