昭和初期、日中戦争から太平洋戦争の期間に青春を過ごした「おばあちゃん」の回想によって物語られます。若き日の「おばあちゃん」を演じた黒木華は昭和顔と言われるので役柄はピッタリ。
妻夫木聡は孫的な役で「おばあちゃん」役を演ずる倍賞千恵子に回想記を書かせていきます。この二人は血は繋がっていないようです。
物語の舞台は、東北から出てきた「おばあちゃん」が若き日に女中として働いたサラリーマン家庭で、若奥様役の松たか子、夫の部下役の吉岡秀隆をメインキャストに話しは進みます。
何となく話しの展開は見えてくるのですが、当時のサラリーマン家庭と言っても女中を抱える程のかなり恵まれた家庭の生活の様子は見ていてノスタルジックであり、とても楽しいです。
全体的にほっこりするとはならないかもしれませんが他のキャストも豪勢で、当時の生活の一端を覗き見る感じで鑑賞するには良い邦画でした。
