片腕マシンボーイ

小さいおうちの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

小さいおうち(2013年製作の映画)
2.5
芸者へのスカウトも無い不美人役に倍賞千恵子と黒木華?ミスキャスト過ぎるわぁ……

おばあちゃんが昔を思い出すよ、って話

あれ?寅さん以外の山田洋次作品初めてかも知らん!思って観たんやが……あら「たそがれ清兵衛」も山田洋次監督やったかぁ
ってか寅さん大好きなのに他の作品あんまり興味が湧かないのなんやろな?

まぁとりあえず「メタルマクベス」の松たか子観て、松たか子ヤベェ!なったマシンボーイは早速帰って本作を観てみたワケやが……案の定といいますか、華ちゃんにゾッコンやったねぇ、ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
華ちゃんは倍賞千恵子の若い頃の役でストーリーテラー的な役割よ、東北の田舎に生まれるも口減らしのために東京に出てきてね女中さんをしているんよ、華ちゃんが働くお家は玩具メーカーで働くご主人と奥様、坊ちゃんの三人家族で、華ちゃんに対して奥様は優しいし坊ちゃんは懐いているしで大変居心地の良いお家なワケ、奥様は華ちゃんに良いお婿さんを探そうと躍起になるんやが、華ちゃん自身は結婚なんかせんと一生このままこのお家で働いていくんもありかなぁ、なんて思っているのよ
そんなある日、ご主人の会社の新入社員っつ〜男が登場しましてね!このナヨナヨした男が何やら奥様と妙な関係に……それに気づいてしまった華ちゃんは複雑な思いに悩まされることになるんよねぇ

そんな奥様を演じるのが松たか子で、相手のナヨ男が山田洋次作品ならお馴染みの吉岡秀隆なんよ、まぁこんなん書いたら松たか子と吉岡秀隆が悪い!なりそうなもんやが……まぁ大戦前っつ〜時代なのかも知らんが、松たか子の夫は今の世ならなかなかのモラハラ男やしね、優しそうな男に惹かれちゃうのも……、ってか正直振り回される華ちゃん以外にはイマイチ興味が湧かなかったかなぁ、物語としては徹頭徹尾ふ〜ん以外の感想が無かった
あとその物語を記すのがその後の華ちゃんである倍賞千恵子なんやが、倍賞千恵子の親類である妻夫木聡がまたたいそうウザくてですね、千恵子おばあちゃんの書く自叙伝に編集者よろしく注文をつけていくワケですが、戦時中にそんな贅沢なモノ食べれるわけないよおばあちゃん、嘘ついたらダメだよ〜、なんてニヤニヤしながら薄い知識をひけらかしイチャモンつける姿にはだいぶイラッとしましたね!

あれ……松たか子に関する感想が全然出てこないわぁ、「メタルマクベス」は舞台の演技やから良かったんかなぁ?悪女役がハマってたんかなぁ?本作は特別、松たか子良かったな、って思わんかった
ただただ本作はずっと華ちゃんのターンよ、純朴な田舎娘の華ちゃんの素晴らしさよ!見合いの相手がジジイやった時のギョッとした華ちゃんの表情や、あれ……奥様やりやがったな?私この秘密をどうしたらいいの?の表情などなど、いろいろとアタフタさせられることの多い華ちゃんの表情を堪能する為の作品でしたね、ぺろぺろ