りゅっくサック

ドクター・ドリトル3のりゅっくサックのレビュー・感想・評価

ドクター・ドリトル3(2006年製作の映画)
1.3
「動物を軽視したドクター・ドリトル」
ホームアローンやジム・キャリーのマスクもそうだけど、一度終わった物の続きを無理やり作ると良い結果にはならない。

今作はエディ・マーフィが演じたジョン・ドリトル先生の次女マヤが主人公。
学校で人気者になりたい多感なティーンのマヤは、母との約束を破った罰として嫌々牧場へ職業体験に行く、っていう。

あれ?ドクター・ドリトル2で動物と話す能力を開花させたのは長女の方では?
それにマヤって自然と動物が好きな設定だったよね?
父を尊敬し家業の動物クリニックを手伝ってるのに?
動物と話してるのを他人に見られるのが嫌?
大前提の時点で食い違ってません?監督ちゃんと前作見た?

その牧場でわかりやすくムキムキイケメン黒人青年のボーに恋をしたり
しまいには牧場主たちと一緒に卵を投げ合って遊ぶとか有り得ない動物軽視。

🐶🐮🐷🐔🐴「やぁ、マヤ!」
マヤ「ちょっとぉ!話しかけないで!誰かに見られたらどうするの!…ハァイ♡ボー♡い、今のは違うの!動物と話すわけないじゃん!」
ってノリで70分進む。
面白いわけある?????

そもそも家畜とドクター・ドリトルっていう組み合わせが悪い。
終盤のロデオ大会もでこぼこチームの成長がメインで「動物と話す」を全く活かさない。
それに動物を娯楽の為に捕まえる大会+ドクタードリトル?正気ですか?

命に向き合うつもりもなければ、ベイブほどファンタジーにもなれない。

ロデオ大会で戦うライバル牧場の面々は全員白人、有色人種は有色人種と仲良くどうぞ、黒人ってラップ上手いよね、とかね。
まぁ大昔のティーン向け映画って時代柄しょうがないかなぁ。

95分が180分に感じた、退屈で倫理観に欠けた作品。
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