日本映画のダメなところ満載
一発売れたら、その延長を続ける
制作側もスポンサーも、冒険ができない、というか
当たったこと自体がまぐれみたいなもんだから、二匹目の泥鰌ねらいとなる
しかも、海外有名作品のオマージュ、リスペクト、インスパイア―…、なんかそういう言葉をつけると許される感があるが、要するにパクリ、真似ものでしかない
つまり自己まぐれ当たりの模倣と、他人の名作の模倣という二重の模倣。
要するに、映画一発当てて小金も稼いだし、主演女優とデキたあげくカミさんにした、調子こいて、スポンサーやらタニマチもついたカントク先生が、その接待で祇園の世界なんぞを知ったもんだから、すっかり舞い上がって「これ映画にならんか?」みたいな貧弱な発想、カミさんもコスプレ気分でノリノリってな具合
冤罪ものも社会派風で「新たな境地」とかっておだてられたから、今度は、ミュージカルで、ミュージカルなら、なんつったってマイフェアレディだろ、から~の語呂合わせ…、
実際にはどうだか知らんが、そんな安直一直線を想像させてもおかしくはない、実に安っぽい普請になっている
こんなのでも「面白い」とか、誰もが気付く薄っぺらい楽屋落ちを通ぶって得々と「解説」する聴衆とか、そっちも問題なんだろうが、まあ日本映画ダメの重要な一役を果たしてはいるな
上白石萌音のみが初々しくて良いし、彼女でなかったら、映画としての型すら出来上がっていたか疑わしいが、なんでこんな芋臭いのを起用したのか?っていうあたりも詮索しだすと、日本映画界のダメっぷりがまた暴かれそうでもある