乙郎さん

神奈川芸術大学映像学科研究室の乙郎さんのレビュー・感想・評価

4.0
現在NHKでやっている渡辺あや脚本のドラマに感じる符号。あるいは、この作品が『ワンダーウォール劇場版』に繋がっているのかもしれない。大学の閉鎖性を強調した場面設定に、日本の隠蔽体質を縮図的に描いた脚本の勝利。
この作品に感じるもう一つの文脈が、前野朋也を接点とした『桐島、部活やめるってよ』からの自主ゾンビ映画の系譜であり、「学生って本当暴力が好きだよな。溜まってるのかな。」というセリフが引き寄せる伏線である。
主人公を助手というマージナルな位置においたこそ生まれる子供から大人のレイヤーが感じるところありました。あと笠原千尋が素晴らしい。
乙郎さん

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