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スティーブン・キング/ランゴリアーズのswansongのレビュー・感想・評価

3.9
飛行中の旅客機から、乗務員と乗客が忽然と消えた。ぐっすり眠っていた10人だけを残して…

脚本家にしてスクリプト·ドクターでもある三宅隆太監督。彼がTBSラジオの"乗り物パニック特集"で語っていた、物語をよりスリリングにする登場人物 = "ランゴリアーズのトゥーミーさん"を初めて見ました。

何かにつけて威圧的で非協力的な自己中野郎。
パニック案件発生中の旅客機の中でトラブルばかり引き起こす"真性困ったちゃん"なんだけど、そこはスティーヴン·キング原作なので凡百のパニック映画とはひと味ちがい… おっと、ここから先は本編でご確認くださいませ。

さて、本作品の主なキャスティングについて。

乗客もクルーも消えた機内に偶然乗り合わせていた、もう一人の機長 ;
"コンタクト"でジョディ·フォスターのパパを演じたデヴィッド·モース。

気の進まぬ"汚れ仕事"に赴く英国諜報部のエージェント ;
(Wikipediaによると) 本人に非は全くないけれど、その名前のせいで"John and Yoko : A Love Story"のジョン·レノン役を降ろされるという気の毒な経験を持つマーク·リンゼイ·チャップマン。
(後年、別の作品でレノン役を獲得。ヨカッタネ!)

事件の謎を徐々に解明していく頭脳明晰なミステリー作家 ;
"パリ·テキサス"で主人公トラヴィスの弟を演じたディーン·ストックウェル。

上記の芸達者たちのアシストを得て、"シャイニング"的なパワーを有する盲目の少女を演じたケイト·メイバリーがイイ味出してますね。
このキャラクターの存在は、まさにスティーヴン·キング作品ならでは。

そして、"時の彼方"からやがて生還するひと握りの人々の、"命の代償" の重さも…。

これはいつか原作も読んでみよっと♪
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