へちまびと

スティーブン・キング/ランゴリアーズのへちまびとのレビュー・感想・評価

3.2
飛行機乗って少し寝て起きたら人減ってるやん!どして?
え?お客様の中に?パイロットの方はいらっしゃいませんか?いないの?パイロットが?なんで?え?あ、ハイ!パイロットですやります〜!
という冒頭から始まるスティーブン・キング原作の時間軸系SFホラー。

「過ぎた時間」に取り残されるというアイデアはさすがやな〜という感じ。
過ぎた時間の世界ではビールが泡立たず味も不味いが、飛行機の中に持ち込むと元の世界の空気が残っているためかビールが泡立つ、という描写もよい。

また、スティーブン・キングあるあるとして、「ナチュラルに超能力の使い手が出てくる」という特徴がこの作品でも踏襲されており、シャイニング能力を持つ少女が普通に乗客として登場する。

この取り残された乗客にイカレタ男が一人いたために色々ある。
この「色々」が映画のアンコの部分で、実は壮大なSF設定もこのイカレタ男を描きたいがための舞台装置だったのかな?とか後から思わされる。

NHKが勝手に前後編に分けて放送してたやつをたまたま見たのだが、未だに印象に残っている映画だ。