にゃんにゃん

キャバレー日記のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

キャバレー日記(1982年製作の映画)
4.0
エモすぎる熟れた柑橘系青春映画。前田米造カメラキレキレで、閉店後のキャバレーでのまぐわいは神々しいくらい。伊藤克信ってこういうの多い。全編通して神代リスペクト感がある。パチンコ屋みたいな軍艦マーチ流れるおさわりキャバレー舞台に、朴訥としたボーイの伊藤克信がホステス竹井みどりに鮮烈な恋をする。冒頭、酔っ払った竹井みどりにチュウされて、惚れて、でも竹井みどりは酔っ払ってたからそんな事件ぜーんぜん覚えてないという恋の甘酸っぱさ。伊藤克信じゃなきゃこの役はできないね。北見敏之は当然のように色男っぷりを発揮。チェーン店で売り上げ1位を目指して奮闘するとこもすげえ青春。売り上げアップのためならなりふり構わないので、閉店までになんとか客を満足させるっつって、なかなかいかない客が発射するまで従業員一同手拍子で見守るというすげえプレッシャー。店長上田耕一が披瀝する部下を育てるコツ、「女は4回ほめて1回叱る、男は4回叱って1回ほめる」、覚えましたし!赤子背負った橘雪子のさすがの存在感。キャスティングがいちいちハマりすぎている。いい映画でした。
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