フランケンシュタマチ

悪の法則のフランケンシュタマチのレビュー・感想・評価

悪の法則(2013年製作の映画)
4.3
リドリー・スコットと『ノーカントリー』原作者コーマック・マッカーシーらしい、運命的・システム的不条理を描いた傑作暴力映画。

終始警告的・忠告的な会話劇が続き、気がついたら後戻りの出来ない場所に踏み入ってしまい、あとはひたすら為す術もなく蹂躙されるのみ...

『ボーダーライン』然り麻薬カルテルの凄惨さに身震いしますが、それも全て自身の選択によって生まれた結果なのだというのだから、もうどうすればいいのか。
平凡な日常が一瞬で総崩れする恐ろしさを身に染みて味わいました。

そして、非情な世界を狡猾にサバイブするキャメロン・ディアスに痺れる。
"真実に温度などない"