Bobsan

悪の法則のBobsanのネタバレレビュー・内容・結末

悪の法則(2013年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

クライマックス、駅から出て来たブラット・ピットはボリートと呼ばれる携帯用小型ワイヤーギロチンを首にかけられます。このワイヤーギロチンは相手の首を切断するまで決して止まらない恐ろしい武器です。ブラピはなんとかこれを外そうともがきますがどうにもなりません。ワイヤーギロチンはどんどんブラピの首を締めつけます。
高層ビルが立ち並ぶ朝のオフィス街。通勤を急ぐ人々はブラピには目もくれません。今の自分の状況が相当ヤバい事に気づいたブラピは恐怖のあまり一瞬笑います。これが怖い!人間は死が目前に迫ると異常な行動を執るのでしょうか?
スピルバーグの「ミュンヘン」でも女の殺し屋がボールペンを改造したような小型の銃で胸を撃たれ、フラフラとなりながら目の前を通る猫ちゃんをフッと抱いてすぐ降ろすという世にも恐ろしいシーンがありましたが、このブラピもそれと肩を並べる程怖い。
そしてブラピは最後の力を振り絞ってボリートを外そうとしますが、無情にもワイヤーはブラピの首に食い込み、血が吹き出します。早朝のオフィス街、エリートビジネスマン達が行き交う中、首を切断されて辺りを血の海にして死んでいく彼はどんな気持ちだったのでしょう?
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