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悪の法則の328のレビュー・感想・評価

悪の法則(2013年製作の映画)
4.0
全貌は分からずとも、欲望の為の悪意が強く渦巻く物語。自分の身近なごく狭い世間においても自分を苦しめる「悪いこと」は、それを取り巻く背景や構成するもののごく一部、いわゆる「氷山の一角」なんだろうと思わされる。
巨大な何かによって世の中は揺さぶられ、その影響がいつしか世界の片隅に暮らす自分にまで降りかかるのだろう。
そう思えばこそ恐ろしさは感じるものの「畏怖」という、神や悪魔を畏れおののくような感情は薄れ、あまり右往左往せずにあっけらかんと暮らしていけるのかもしれない。

「なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ なるべくいっぱい集めよう」という気持ちが分かったような気がしました。

ところでリドリー・スコットはサッカー監督に例えるとカルロ・アンチェロッティ。リドリー・スコットの作品を観る度、頭に浮かぶけれどもだからなんだって自分でも思う。

テーマ 4.2
画 4.0
ストーリー 4.0
キャラクター 4.3
音楽 3.8
豊かさ 3.9
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