CharlieZG

ルノワール 陽だまりの裸婦のCharlieZGのレビュー・感想・評価

3.0
🖼勝手に秋の絵画展🎨㊴

ルノワール晩年「浴女たち」製作を見せながら次男ジャンとモデルデデの恋愛模様を描く。

ストーリーはルノワールの晩年の伝記かと思ったら、ジャンとデデの馴れ初めから愛に目覚めていくラブストーリーだった。
後半はジャンの話メインなので、前半のルノワールの話が立ち過ぎて物語が分裂した印象だったのは残念。
これはプロット時点での失敗か、それとも2つの話を単にくっ付けただけなのか?

ジャンの話はありきたりなので、やはりルノワールのシーンが目を引く。

リウマチ性関節炎が本当に痛そう、それなのに若くて可愛いデデがモデル志望で訪ねて来ると生気を取り戻す辺りが歳を取っても “男” なんだなと少し可笑しかった。

自分1人では歩く事も出来ないので、身の回りの事から絵具の準備片付けまでメイドや息子にやってもらわなければならない。(メイドが5人いるのも驚き!)
三男ココに絵具の準備をさせながら絵の書き方を説明するんだけど・・・“絵は描線で書くのではなくて色で書くんだ、分かるか?”・・・など奥が深過ぎてよく分からない(笑)
絵を描いてる人が観ると興味深いのかも。

作品全体にアンバーなフィルターがかかりルノワールの絵画を意識した色調でどこかノスタルジーも感じた。

そして惜しげもなく裸体を披露したデデ役クリスタ・テレが理想的な肉付きで美しかった、ルノワールの気持ちも分かる(笑)

ルノワールの長男ピエールは映画俳優、次男ジャンは映画監督、三男クロードは映画プロデューサーと、ルノワールの3人の息子は映画業界で活躍した映画家族だったそうだ!知らなかった!


監督 ジル・ブルドス

キャスト
ミシェル・ブーケ
クリスタ・テレ
ヴァンサン・ロティエ
トマ・ドレ
ロマーヌ・ボーランジェ
CharlieZG

CharlieZG