紫陽花

ルノワール 陽だまりの裸婦の紫陽花のレビュー・感想・評価

5.0
内容は史実に基づいているのでしょう、画家の晩年の絵画制作の日常を淡々としたタッチで、しかし全編に渡り絵画の如く美しい映像でした。ただ、手を患っている姿や当時は車椅子が無かったのか女性陣に座椅子ごと担がれ移動するシーンには、心が痛むと共に献身的な女性たちの力強さが印象的でした。
女優さんの一糸纏わぬ姿は美しいですが、劇中のセリフでもありましたが『一日中 娼婦よりも裸になってる』ので、仕事とはいえ寒くないか心配になりました。
劇中のルノワールの名言『女性には相手が娼婦でも女王でも同じ敬意を払うべきだ』には、彼の描いた作品の全てが凝縮されてましたね。俳優陣の演技も素晴らしかったです。