1970年代のテキサス。
仲間フレディと強盗を繰り返すカップル、ボブ（ケイシー・アフレック）とルース（ルーニー・マーラ）。
ルースの妊娠を知ったボブ。最後のつもりの強盗を終え逃げる3人だが、警察との銃撃戦となりフレディは死亡。
ルースが撃った弾が保安官パトリック（ベン・フォスター）に命中し、追い詰められたボブはルースと共に自首。
ルースの罪を被ったボブは25年の長期刑となってしまう。
ルースが娘を出産したと知り、二人に会いたいという一心で、何度も脱獄を試みるボブは、6度目で脱獄に成功するが。。。
警察に追われ、かつて裏切った組織からも命を狙われるボブ。
ボブを待ちながら大事な娘をひとり育てるルース。
ルースと娘に家を与え見守る亡きフレディの父、スケリット（キース・キャラダイン）。
実はボブではなくルースに撃たれてた事実を知らず、ルースを見守りひそかな恋心を抱く保安官パトリック。
彼らの運命は。。
原題『Ain't Them Bodies Saints』は直訳だと「彼らは聖人ではない」的な意味ですが、友人が聞かせてくれた古いカントリーソングの歌詞の一部を監督が聞き間違えて記憶していたもので、いつか映画のタイトルに使いたいと思っていたそう。その古典的・叙情的・ローカルな響きが本作の世界観にふさわしいと決めたようですね。
数々の罪を犯した”聖人ではない”ボブとルースですが、その深い愛と贖罪の心を神が認めてくれたのかもしれない哀しく切ないラストに胸を打たれます。
