2014/2/23
ジェームズが末期ガンであることを除けば普通の29歳の若者たち。むしろ、揃いも揃って悪戯が過ぎるので、彼らが子どものように思えるほど。が、着実に死へのカウントダウンは始まっていて、その恐怖を本人の目線からは勿論、周りの友人たちの目線からも、飾ることなく時には辛辣に描いている。ただ、やっぱりジェームズが下した決断は賛同出来ないところも。これからさらに激しい傷みに襲われ、自分も周りも傷付いていくだろうけれど、それでも彼には生きようとしてほしかった。しかも、最期まで藻掻き苦しむ方法を選ぶなんて、あまりにも辛すぎる。でも、それを選ぶに至ったジェームズの思いを汲んであげたいところもあって、何とも言いようのない複雑な気持ちになった。また、旅の途中で多くの荷物を手放すことになるけれど、人生には不必要なものが多すぎる、と言われているような気がした。
