このレビューはネタバレを含みます
英国時代のヒッチコック作品。法廷サスペンス的なお話。陪審員の一人として死刑に賛成してしまった主人公が、その後悔から真犯人を見つけ出しついには真相を語らせるというストーリー。いまいちどうして真犯人が被害者を殺すに至ったのかその背景、動機等がしっかり描き切れていない気はするがこの時代の映画としてはこんなものか。その場の空気に流され、早く面倒な裁判を終わらせようという陪審員制度自体が、魔女狩りの伝統のキリスト教社会において成り立ちやすい欠陥の多い制度であることを改めて感じさせる。