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ワイルド・パーティーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ワイルド・パーティー(1970年製作の映画)
3.4
▪️Title :「ワイルド・パーティー(1970)」
Original Title :「Beyond the Valley of the Dolls」
▪️Release Date:1970/11/14
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-211
▪️My Review
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を鑑賞して、この作品も観たくなりました。当時の社会状況をより生々しく映し出しています。シャロン・テート事件の翌年1970年に公開された、ラス・メイヤー監督の『ワイルド・パーティー』です。
ヒッピー、SEXやドラッグ、それに同性愛や殺人などの過激な描写が満載のため、当時のレイティングで成人指定を受けてしまったほどの作品で後にも語られているカルト映画です。
原題『Beyond the Valley of the Dolls』からも分かるのように、実はシャロン・テートの出世作『Valley of the Dolls(邦題:哀愁の花びら)』の続編として企画された本作でしたが、1969年の製作開始直後にシャロン・テート殺害事件が起きてしまったため、1969年12月の撮影開始時には、当時世間の話題をさらっていたこの大事件を風刺した内容に変更されたそうです。
ラストの暴力的なクライマックスは明らかにシャロン・テート殺害事件の影響を受けていることは明白ですね。
作品自体も80年代のMTV時代を先取りしたかのような、その目まぐるしいカッティングとスピーディーな編集そしてポップなファッションとカルチャーは、現在観ても圧倒される作品ですね。

▪️Overview
女ばかりのハード・ロック・トリオがハリウッドでまきおこす無軌道な青春の生態を描いた作品。製作・監督はラス・メイヤー。彼と友人のロジャー・エバートが共同で書いたストーリーをロジャーが脚色。音楽はステュー・フィリップス、出演は新人ぞろいで、イギリスのモデル出身のドリー・リード、同じくシンシア・マイアーズ、黒人モデルのマーシア・マクブルーム、舞台俳優ジョン・ラザー、大学で演劇専攻中のデビット・ガリアン、TV出身のマイケル・ブロジェット、フィリス・デイビス、エリカ・ギャビンなど。また、ハード・ロック・グループとして人気のある「ストロベリー・アラーム・クロック」と「サンドパイパー」が出演している。
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