しちれゆ

マリリン・モンロー 瞳の中の秘密のしちれゆのレビュー・感想・評価

3.5
マリリン・モンローの当時の映像を残された自筆のメモと共に映し出すドキュメンタリー。

グレン・クローズ、ユマ・サーマン、マリサ・トメイ、果ては黒人のヴィオラ・デイヴィスがマリリン役として代わる代わる独白するのに辟易、さらに当時マリリンの周りにいた男性がマリリンについて語るパートも実在の人物に成り代わったエイドリアン・ブロディやベン・フォスター、しかもドアップ。古い時代なので本人の映像がなく苦肉の策なんだろうけど特にベン・フォスターの芝居がかったクサさに引いてしまった。
セックスシンボル的マリリン・モンローは虚像であり素のノーマ・ジーンは聡明で繊細で自己評価の低い女性だったというのが定説ではあるが、虚像を作り上げることは売れたい本人にとっても不本意ではなく、お色気女優で売っていたからこそのエリア・カザン、アーサー・ミラー、ケネディ兄弟との関係であったことも否めないと思う。

原題は″ Love, Marilyn″ それが『瞳の中の秘密』となっちゃうのは邦題あるある。
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