まぁハエですし、インドですから…。
とにかく画面がキラキラ明るい。やることなす事、ハエなもんで荒唐無稽っていうか、バカバカしいっていうか、とってもコミカルで微笑ましい。
主人公が殺されてハエに転生し、生前の彼女を守りつつ、悪党社長に復讐って話なんで、結構悲惨な話なんですが暗さは微塵も感じません。
それに、インド映画でお馴染みの大勢で歌って踊ってってシーンこそないですが、歌うシーンはストーリーを邪魔しない程度にはあります。
その反面、やってる事はかなり容赦がなく結構エゲツない(彼女守る為&殺された復讐なんだから当然といえば当然ですが)。
余りに一方的過ぎると思ったからか、途中で登場する呪術師的なキャラが意味不明ですが、ストーリーの盛り上げ役としては有りですね。
オチとしては「え！またなの？」とは思いますが、これまた有りです。
何も考えずに観れる娯楽作。
んで、レビュー書いてて思ったんですが。
本作品、前半部分は主人公に見向きもしない(内心は満更でもない)女性、その周りでしつこいくらい(半ばストーカー的に)自己アピールする主人公とのラブコメストーリーが描かれるんです。
観てる際にはちょっと退屈だなと感じてたけど、今思えばその“行動”自体が人の周りを飛び回るハエ的なのに(従ってハエへの転生も必然と)気がつきました。
