クリーム

マッキー/Makkhiのクリームのレビュー・感想・評価

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)
4.0
イヤァ~、何だろう、このしてヤられた感。上手い!「RRR」の監督さんなんだけど、気が付いたら世界観に引き摺り込まれ、最後にはノリノリで歌と踊りを受け入れている。ズルいのよ。ハエが可愛い。序盤マジで退屈過ぎて観るの止めようかと思いました。私の苦手な歌って踊って愛を語る…。ハエの姿を観るまではと耐えました。ハエになったらメチャクチャ楽しかった。
ベタな話で、頭は使いません。これは、年末年始ファミリーで観ても良いかも。

貧乏な青年ジャニは向かいに住むビンドゥにずっと片想い。また、自分になびかない女はいないと豪語する建設会社社長のスディープもビンドゥに一目惚れ。ある日、ジャニとビンドゥは、両思いになります。それを知ったスディープは、手下を使いジャニを殴り殺した。しかし、10日後、死んだジャニはハエに転生した。ジャニの復讐が始まります。



ネタバレ↓



ハエの事をヒンディー語でマッキーと言うのだそう。
とにかく、発想力が面白いし、ビジュアルも可愛い。
ハエによる地味な攻撃に笑う。嫌だなと思う所を突いてきます。飛ぶ音だけでも不快なのに執拗に側を飛び回り、眼球を攻撃して来たりします。ここぞと言う時に最悪な形で、スティーブの気をそらしたり、交通整理のおじさんの邪魔をして交通渋滞を巻き起こしたりします。スティーブに「I will kill you 」のメッセージを書き、蒸し風呂での攻撃も楽しい。
ハエのジャニは、愛するビンドゥに自分はジャニであると文字で伝え、スティーブに殺された事、復讐する事を伝えます。ビンドゥのミニチュア製作が趣味だったのはこの為でした。彼女がハエ用のゴーグルや手に装着する不器等を作り、ジャニは筋トレします。で、小さな篭やマッチ等を運べる様になり、いよいよ2人で復讐開始。脱税を隠蔽する為、金庫を開けようとパスワードを入力するスティーブのジャマをするジャニ。彼は苛立ちバーナーで金庫を開けようとして、金庫は火の海に。スティーブは、祈祷師により、マッキーがジャニだと知ります。そして鳥を使いマッキーを捕獲も鳥は感電。マッキーは助かった。
ラストは、以前に用意していたオモチャの大砲が活躍し、ガス漏れする中、引火して大爆発。スティーブもジャニも死亡。
しかし、ジャニはまたも転生し、ビンドゥをナンパして来た男の目を攻撃して撃退するのでした。
そして、ラストはマッキーダンス。これは楽しかった。「マッキ、マッキ、マッキー♪」暫く頭の中でリピートしちゃいます。

ハエになっても悲壮感ゼロ!ポジティブなのが面白い。そして、ハエになる前のストーカーチックなジャニより、ハエになったジャニの方が格好良い。多分、鬱陶しさが、ハエになって丁度良くなったのかな?人間時はウザかった。
めちゃくちゃノリの良い映画。楽しかったです。

*ハンスウさん、ひかりんごさん、ありがとうございました♪*
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