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アルカナのYSKのレビュー・感想・評価

アルカナ(2013年製作の映画)
1.4
アルカナシカでいえばナシより

人々を震え上がらせている謎の連続大量殺人、その殺害現場で保護された少女は「犯人」と目され逮捕されるものの、主人公のみは彼女の言葉を信じ守ろうとする
そんな矢先、巷では人間が分裂して生まれた「分身」が本体の人間を襲うという事件が発生し、巻き込まれていく

なんとなくシュッとしたもの、スタイリッシュでかっこいいものを撮りたいのだろうなあと思うものの、結局それらを交通整理する力がないのか妙に散漫でぶつ切りな印象がありました

最初のほうに出てきた爆弾魔なんて何のためにいたのか?「分身」にしても何をきっかけに分身するのか何でわざわざ猟奇的で目立つ方法で本体を襲うのか?見ていてどうもスッキリしない

「分身」を追う警察組織にしてもやけに高性能の幽霊探知機にはわくわくしたものの、それが効果的に使われているようには思えませんでしたし、そもそも叫ぶわ壊すわマル暴以上の荒くれもので何一つ魅力を感じられませんでした
加えてオチも意味不明、「命を賭けて」の意味が全く違うしそんなペルソナみたいな使い方するんじゃないよ

硬派なスリラーあるいはサスペンスかと思いきや、へそで茶を沸かすタイプのオカルトコメディ作品でした
あとどうせロープで縛るなら、そんな緩々なものじゃなくて柔肌に痕がつき、ロープに汗が滲むくらい縛りなさいよ
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