本音で言わせてもらいます。
短編映画館下北沢トリウッドと専門学校の東京ビジュアルアーツが学生スタッフをメインに商業映画を作製するというトリウッドスタジオプロジェクトの第8弾で、監督は当時19歳だそうです。
素晴らしいプロジェクトだと思いますし、他にはどんな作品があるのか興味が湧きます。
さて、この作品に関して本音で言わせてもらうと、凄く残念でした。
素人臭さはないし、話としても義理の父に告白された娘という重めのテーマを扱い、ドメスティックでヒリヒリする人間ドラマになりそうな序盤は良かった。
ただ後半が…なんだか取って付けた様な展開とシーンの連続で、19歳で既にこんな定型的かつ僕の苦手なTHE 邦画な作りをしてしまうのか、と絶望感にも似た感情になりました。
素性もよくわからない同居人が出てきたと思ったら急にお笑いコンビを組むことになる。やるやらないで揉めるもすぐ仲直りで初舞台。雨が降って舞台が中止、悲しんでたかと思ったらいきなり晴天の海岸。海に向かって叫ぶ…からの激走シーンで終了。
うーん、思わず頭を抱えた。もしこれが日本映画をメタ的に弄っているなら有りなんだけど、真っ直ぐ真面目にやってしまっている。
上手く撮る、色々な作品のオマージュをする、それはそれで良いかもしれないけれど、もっと自由な作品が観たい。もっとバカみたいな情熱を感じたい。
随分年寄り臭い感想になってしまったけれど、この監督、このプロジェクトに期待を込めて、オススメします!
追記:HPは2017年を最後に更新が途絶えてました。もっと早く気付いて支援するべきだった😥