2022-16
最初と最後が佳境なこの作品。最初は、トリックではおなじみ、奇術師フーディーニの、死から始まる。1年後に、死後の世界があるなら必ず声を届けようと妻に約束したフーディーニの絵で物語はスタート。
今までのトリックでのネタや、シーズン1のあの人、母の泉、などおなじみであったりトリックファンには懐かしくも嬉しい人物やシーンたちがたくさん散りばめられている。
そして最後は、上田と山田の絆の物語。山田の母親と上田が話すシーンから、これまたおなじみの鬼束ちひろの「月光」が流れ、最後の最後まで目が離せないシーンでした。あの演出は本当にずるい、堤監督、さすがにこれはずるいと思わざるを得ないほど、秀逸な終わりでした。このトリックラストステージという作品は、このエンディングを観るために存在すると言っても過言ではない。それほど、鳥肌が立つようなラスト。トリックを最初から見てきた人のためにある、素晴らしい映画でした。
