らんどう

ランボー3/怒りのアフガンのらんどうのレビュー・感想・評価

4.1
冷戦下、ソ連侵攻を受けたアフガニスタンを舞台に、囚われた元上官トラウトマン大佐を救うため、ランボーは再び戦場に舞い戻る。

約20年前のゴールデン洋画劇場放送回のビデオがあったので久しぶりに鑑賞。高島忠夫さんの上映後の解説はありましたが、残念ながら上映前の解説は録れてませんでした。

吹替えはランボー玄田哲章、トラウトマン大佐は小林昭二バージョンです。
当時、玄田さんはスタローンの吹替えもよくやってました。笑っていいともにシュワちゃんが出たときに、「なんで僕とスタローンが同じ声なんだ」って言ったらしいです(笑)
小林昭二さんのトラウトマン大佐が一番好きです、吹替えも凄く上手いし。

本題に入ります。
まず目を引くのはスタローンの肉体ですよ。ステロイドキメてるとしか思えないです(笑)
筋肉はスタローン作品で一番すごい気がします。
スタローン過去最大に体張ってます。特に凄いのは、傷口に薬莢の火薬をしみこませ火をつけるシーンですね。腹と背中両方から火が出るって・・・。

オープニング、試合の準備をしているランボーがカメラに向かって振り返るシーンは堪らないっす。カッコよすぎ。

アクションは前作同様ゲリラ戦もあります。
ケミカルライト(?)を矢につけて敵を倒し、ライトの光に他の敵兵がまんまと引っかかるところ良いですね(笑)
やっぱりゲリラ戦といえば弓矢、ランボーには弓矢が似合います。
弓を組み立て、矢じりに爆弾を取り付け、ヘリを射るシーン最高です。
あと戦車とヘリのチキンレースもたまりません。

今作はランボーの人間性が少し描かれます。
トラウトマン大佐のセリフ「君は生粋の戦士だ、自分の運命からは逃れられん」そう言われたランボーが考え込むシーンとか、
賭け試合の相手に止めを刺さずに引き起こしたり、少年とのやり取りなど、ランボーの優しさが垣間見えるシーンもあります。

観なおしてみて感じたのは、景色が素晴らしいことです。大半はイスラエルでロケしたそうで、ヘリが飛んでるシーンも絶景って感じがしました。


この映画大好きなんですが、いわくつきの作品でもあります・・・。

作中出てくるアフガンゲリラ「ムジャヒディン」、ソ連撤退後ムジャヒディン同士が対立し、のちにタリバンが生まれる原因となります。
あと、本作がアフリカの少年兵をマインドコントロールするために利用されたそうです。


その他。

ソ連将校「ヤツ(ランボー)は何なんだ、神か?」

トラウトマン大佐「神には慈悲心があるが、ヤツには無い」
この会話好きです。