短編三作。
ウォンカーウァイの短編はちっとも頭に入らなかったけど照明が良くて、終始闇の中でコントラストの高い黒いはっきりした陰を顔につくって上手に立体的に見せてたのに感心した。
二作目はソダーバーグ。白黒で、ブラインドで出来た縞模様がかっこいい。カウチを挟んで二人の男が貧乏揺すりをしてるところが面白い。精神科医の男が喋り続けつつ窓の外を気にしているのもコントっぽく面白い。部屋でずっと喋ってばっかだけどロバートダウニーJr.の存在感と長ゼリフで間が持ってる。何度も紙飛行機を飛ばし続けるところも良かった。
三作目がアントニオーニ。喧嘩をしながらもずっとくっついていて別れない男女の話。何気無く撮ってるようだけど画作りがすごい。水平線とか川とか山とかの線と人物の動線が印象的。あと遺跡のような塔の中が綺麗な家になってるのも面白かった。
タイトルはいかにも三流クソ映画っぽいけど、サクッとしてるのにしっかりしたものを観たお得感があって良かった。