ゆっきー

白い指の戯れのゆっきーのレビュー・感想・評価

白い指の戯れ(1972年製作の映画)
4.5
今までみたロマンポルノの中でもベスト級の大傑作!
普通の女子が、スリの一団に入っちゃう話。(荒木一郎のテクニック凄いと思う)
伊佐山ひろ子がとにかく素晴らしく、彼女がレッカー車を見て涙するのと同じ様に、彼女を見てるだけで涙が出てしまう。

伊佐山ひろ子が処女捨てるシーンで、「私はじめてなの」という伊佐山に「ハーン」と男が気の無い返事するところで爆笑してもうた。
そのあと、壊れたかのように「初めてなんだから優しくしてよ」と小声で繰り返す所になぜかじわっと来た。

作中を通して伊佐山ひろ子は誰かと会話するよりも小声で独り言を呟くようなシーンが多い。
脚本が神代辰巳だからか、登場人物はだいたい歌を口ずさんでいる。
また、伊佐山ひろ子がカフェで隣の席の女に「ああいう男は他に女がいるのよ」と揺さぶられながらも、一点を見つめてサンドイッチ食べ続けるシーンがかわいかった。
ゆっきー

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