にゃんにゃん

白い指の戯れのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

白い指の戯れ(1972年製作の映画)
4.3
ボーイミーツガール!って雰囲気な始まりがわくわくする青春映画。私は「一条さゆり濡れた欲情」みたいなすれっからしモードの伊佐山ひろ子より、本作や「女地獄森は濡れた」みたいな純情清楚モードの伊佐山ひろ子が好き。ピュアだけど芯の強さを感じさせる、くりくりした目がいきいきと動いて、とっても魅力的で可愛い。特に本作は、ちょっとずつ伊佐山がすれていって、でもやっぱり根っこは純情無垢なままなのが、もうほんとにぐっとくる。街ロケなのに道を走ってる車の色とか歩いてる人の服とか完璧に調和のとれた色彩で、東京の街ってこんなにカラフルでおしゃれなんだなって驚く。ほんとに映像が素敵。クラシックから猥歌まで、バリエーション豊かな音楽とか、一大決心の場面で唐突に流れる飛行機の音とか、すごくいい。鳩の群れのシーンとか、ちょいちょい神代。とにかくクオリティが高い作品。
にゃんにゃん

にゃんにゃん