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ラスト・デイズのentrofのレビュー・感想・評価

ラスト・デイズ(2013年製作の映画)
3.4
終末系パニック映画、全人類引きこもり状態に落とし込む原因不明の現象に立ち向かいながら恋人の元へ帰ろうとする主人公の道のりを描く。
建物の外に出ると死亡するというルールの本作品、即死というわけではないので対処法もありそうだが現実ならたまらなく怖いだろうな。
劇中に出てくる「ゲーム狂の日本人」という例え、日本人てそんなイメージなのか。パンデミックによってステイホーム状態のコロナ禍のような世界、作られたのはコロナ以前のようです。
雰囲気は携帯依存の世の中を風刺したセルラーに近しいものを感じるパニックものになってます。
混乱状態の世界にスポットを当て過ぎず登場人物の背景などもしっかり作られているので感情移入はしやすいかもしれない。その点では哭悲もパニック禍の男女の絆、展開の速度が早過ぎて薄く感じたが、こちらはもう彼氏の会いたいが止まらないし、ポイントポイントの展開もよく、飽きが来ない。
さまざまな小競り合いを乗り越えながらも人間の逞しさがただただ素晴らしいなと。
再開を果たしたカップルが授かる未来は素晴らしいもので、終わった世界との共存の描き方も今までにない形で結構好きですよ。
期待してなかった割にはよかったという印象。
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