少年も、黒人も、特に繋がれてはおりません…
バディムービー要素よりもどちらかといえば、両親をアウトロー集団にレイプ・殺害された少年トムの“復讐”要素の方が強めでした。
変に小難しい展開もなく、感情移入を阻害されることも特にないのですが、後半まで話運びにツイストも緩急も無さ過ぎて、やや退屈に感じました。また、アウトロー集団・マクレイン一味の悪辣っぷりが、トムの両親殺害をピークに急激にヌルくなってしまい、中盤以降、何かと主人公側にコトが有利に運ぶ展開と相俟って、段々興味が薄れてしまいました。
（両親殺害場面…というか両親の前に現れた場面での、一味の粘着質な感じの悪さは最高でしたがw）
ただ後半の“ある展開”に「えっ！？ それやったら勧善懲悪でスカッと着地出来なくなるじゃん！」と、“話の締めくくり方”への興味はある意味持続しました。その締めくくり方自体も、“安堵”に振り切らず、一定の“苦み”を含ませたことでギリギリケジメはつけたかなぁ…と思いました。
駄作…とまでは言わないけど、個人的にはちょっと決め手に欠ける一本でした。
