たむランボー怒りの脱出

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

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ジム・ジャームッシュのゆるい雰囲気は吸血鬼映画においてどう作用するか。

この映画で一番感心したのは美術。

吸血鬼映画には不可欠である中世の城の一室の雰囲気と、TVやエレキギター等の現代的な家具とが奇跡的にマッチしており、主人公の吸血鬼カップルの邸宅だけ時代設定がよく分からない異質な空間になっていた(勿論良い意味で)。

また、吸血鬼がYouTubeをよく使っていたり、血液を棒アイスにしたりと、変なユーモアも楽しめる。

しかし、ラストの数カットが安易というか蛇足に感じてしまったのが残念であった。