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ラストベガスのYYamadaのレビュー・感想・評価

ラストベガス(2013年製作の映画)
4.0
【ブロマンス映画のススメ】
~恋愛ではない男性同士の熱い関係

◆本作が示す「ブロマンス」:
 半世紀に及ぶ友人関係、
 確執を乗り越え、いちばん良い関係に

◆作品のジャンル:
 コメディ

〈見処〉
①シニア版ハングオーバー!
・『ラストベガス』は、2013年に製作されたハートフル・コメディ。
・幼年期より共に時を過ごしてきたビリーとパディ、アーチー、サムの幼なじみ4人組は、今ではそれぞれ60歳を超えていた。
・ある日、これまで独身を貫いてきたビリーがついに結婚することになり、挙式が執り行われるラスベガスにて4人は久々に再会も、パディだけは気が乗らない様相。
・しかし、アーチーがカジノで大勝し、最高級ホテルやクラブで派手に騒ぐうち、次第にパディにも笑顔が戻っていく。
・ところが、4人の前に美人の歌手が現れたことで、彼女を巡ってビリーとパディは対立。二人には幼い頃から続く大きな確執が隠されており、バチェラー・パーティへと繰りだした彼らはバカ騒ぎを満喫するが、パディだけは浮かない表情を続けていた…。
・本作はラスベガスを舞台に、マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケビン・クラインという4人のオスカー俳優を『ナショナル・トレジャー』シリーズのジョン・タートルトーブが監督した、まさにシニア版『ハングオーバー!』である。

②4人の名優が終結
本作の設定はみな60代であるが、実年齢には開きがある。

◆マイケル・ダグラス
・1944年12月生まれ、本作公開時69歳
・プロデューサーとしえ『カッコーの巣の上で』(1975)にてアカデミー作品賞、『ウォール街』(1987)でアカデミー主演男優賞。
・妻はキャサリン・ゼタ=ジョーンズ

◆ロバート・デ・ニーロ
・1943年8月生まれ、本作公開時70歳
・『ゴッドファーザー PART II』(1974)にてアカデミー助演男優賞、『レイジング・ブル』(1980)にて主演男優賞。
・撮影の前の徹底した役作りが有名。

◆モーガン・フリーマン
・1937年6月生まれ、本作公開時76歳
・『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)にてアカデミー助演男優賞。
・代表作は『ショーシャンクの空に』(1994)。

◆マイケル・クライン
・1947年10月生まれ、本作公開時66歳
・『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(1988)でアカデミー助演男優賞。
・妻はフィービー・ケイツ。

③結び…本作の見処は?
有りがちなストーリーであるが、尻上がりに面白くなる、良い映画の条件が満たされている。

○: 歳をとり、社会的な立場は異なるが、人間関係はそのまま。ラストの解散シーンは『スタンド・バイ・ミー』の少年たちの旅の終わりのような余韻があった。
○: 『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ』のメアリー・スティーンバージェンの近影が確認出来る。歳を取ったが、雰囲気は健在。
○: ラスベガスの今を堪能出来る。舞台となっているのは「Aria Resort and Casino」2009年にオープンした新しいホテル。
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