Hayashi

青天の霹靂のHayashiのレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
3.8
2021年1月5本目
2021年通算5本目
Amazon primeで視聴。
途中で観たことあったの思い出しつつも
最後まで完走してしまう。

自分の身に降りかかる困難や壁、
超えられなかった時に責任転嫁したり
自分に非は無いと卑屈になることを繰り返し、主人公は気がつけば芸歴20年の売れないマジシャンに。

8年足らずでテレビに引っ張りだこの
後輩からはすっかりナメられる上に、
縁を切った父の訃報が手元に届く。

なぜ自分はここまでツイていないのか、
屈折しきった彼に突如として雷が落雷。

目覚めた先は40年前の日本!?
手元には培った経験と
1つの500円玉だけ。

転がり込むようにして芸人が鎬を削り合う浅草演芸ホールで出会うのは、
若かりし頃の父と母だった—————。



すっかり水曜どうでしょうの「やられっぷり」が世間に知れ渡った大泉洋だからこそ、物語冒頭の心が曇りきった主人公の振る舞いは凄みすら感じる。

病弱で華奢な母役、柴咲コウや
ダメダメだけど妻のために現場を
変えていかないとといけないと焦りもがく
父役を劇団ひとりが演じる。

まさにハマり役なキャスト陣と演技が
シナリオとしては単純なんだけど、
心を揺さぶる96分を作り上げた。

劇団ひとり、
芸人よりもクリエイター肌やね。脱帽。
Hayashi

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