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青天の霹靂の346のレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
4.2
侮ってた。だから、評価点は高め。

大泉洋はやはり、世界で1番説明台詞が、うまい。
例えば、大泉洋が「世界は滅びて生き残ったのは僕と君だけだ」という説名台詞を吐いたとしたら、観ている僕は、ほー。そうなのか。と、簡単に頷いてしまいそうなぐらい、映画的本当を上手に語れる役者さんだと思う。

あとは、やっぱり柴咲コウは女優だ。彼女がこの役をやるか、やらないかだけで、スペシャルドラマか、映画かの違いがある。

過去へ旅立つくだりがあまりにもダサすぎるのと、クライマックスのシーンで、すこし引っ張りすぎて感動の頂点がぼやけてしまったのが残念だけど、戻るくだりと、最後の落としどころをあそこに持っていったとこは、劇団ひとりのセンスを舐めてた。すいません。ほんとよかった。 
さすがのコント部分も笑えたし。

展開は王道だけど、王道ってのは多くの作り手が同じ道を通ってきてるわけで、その道から逸れずに違いを生み出すというのは、自分しか描けない道を通るより、よっぽど難しいこともあるわけで。そういった意味でも、この作品はこの物語でしか出来ない王道があって感動しました。

ふと思ったのは、これを香港でチャウ・シンチーを主役に、もっとお金をかけてリメイクしたら面白くなるんじゃないかなぁ。
冒頭の台詞で「カンフーはもうやめた!今度はマジックだ!」とか言わせたりして。
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