裕次郎

女地獄 森は濡れたの裕次郎のレビュー・感想・評価

女地獄 森は濡れた(1973年製作の映画)
3.2
ちょうど制作から半世紀。

それだけ経つとさすがに当時のスキャンダラス感は薄い。いや、当時もスキャンダラスだったのかはわからないが。

セックス描写はかなり普通。パゾリーニのソドムみたいな吐気もない。

しかしサドと大正って掛け合わせが味わい深くて、燻出されるようなエロス。

宿泊客の死体を前にした食卓のカラヴァッジョみたいな絵面。

半世紀経って風化しつつも眩さを放つ、そんな作品。
 
中川梨絵が神代さんに楯突いてプッツン演技を追求した作品でもある。こういう女優はこの時代の唯一無二。
裕次郎

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