この映画は、子供の頃に父親がしてくれた人形の寸劇や創作のお話みたいな良さがあると思います。テーマや演技からは離れて、純粋な創作すること、見ることの楽しさを思い出させてくれました。
僕は、脚色と空想を重ねて現実ではありえないものを持ってして、人の心に燃料を注ぐのが映画なんじゃないかなぁと思っています。
その点ではこの映画は100点なんじゃないですか?
もちろん、辻褄が合わない点、陳腐なシーンはありました。どこからが現実かわかりにくかったり、財布を捨てたのが無理やりっぽかったり、ラストがやりすぎだったり。
でも、それらが気にならないくらいには満たされた気持ちになりました。