このレビューはネタバレを含みます
最初は妄想トリップしては周囲の声が聴こえなくなる主人公に若干の苛立ちさえ感じたけれど、思い切ってショーンを探す旅に出て心が解放されて自信がついていく、それが表情や言葉に現れていく様子が良かった。
主人公は自分に自信がないだけで、もともと仕事に対して密やかな情熱があり、長年勤務して専門的な知識をつけるだけの努力ができ、友人や家族から愛され、堅実で優しく、決して駄目な人間ではなかったのだと思う。
美しい写真なのに…とショーンが言ったところで、25番ネガが何の写真なのか想定できてしまったけれど、それでもラストは感動した。美しい写真だった。