ともゆき

LIFE!のともゆきのレビュー・感想・評価

LIFE!(2013年製作の映画)
5.0
無知なものでLIFEという雑誌があったことを知りませんでしたが、
過去にアメリカに実在した会社だったんですね^^;
だからといって、その事実が本編になにか影響を及ぼしていることはないんですが・・・。

この映画、CMがすごくそそられるんですが、
大きな要素の一つに主人公の空想癖があるので
外すか当たるか、かなり極端な評価を得そうな作品だなぁ
とは思っていました。

で、結果だけ先に書くと、良かったです^^
物語中盤までは
「あ~、こりゃあ、やっちゃったなぁ。」
と思ったんですが
後半は加速度的によくなります。
というか、この映画との距離感が後半になってようやく掴めてくるというか。

ただ、いわゆるわかりやすい映画ではないので
好き嫌いはわかれそうな気がします。
(けど、クチコミの評価は高いので誰でも楽しめるのかも)
終わり方もすごくいいです。

編集がすごく難しかっただろうなぁと感じさせる映画ですが
見終わってみると、おそらくこの映画としてはBESTな編集で作られているのではないでしょうか。
ベン・スティラーも仕上がりにはきっと満足しているでしょう。(笑)

多分、この映画に何かを足すなり、引くなりすると
それが良作かどうかは置いておいて
まったくの別物になることを予感させるような
非常に絶妙なバランスで仕上がっているような気にさせます。
これがベン・スティラーの味だとすると、結構好きになりそうです。

物語の主人公はLIFE誌でネガ管理を生業としているウォルター。
時折、深い空想に沈んでしまうことがありつつも
仕事を誠実にこなしていたのですが、ある日16年勤め上げたLIFE誌が廃刊になることが決まります。
最後の表紙を、ウォルターと親交の深いショーンの写真が飾ることになるのですが、
この写真は、ウォルターを予想もしない世界へ連れて行くことになります。

構成も見事なんですが
随所に笑えるところや、突っ込みどころもあって
ちょいちょい笑えます。
ウォルターも含め、登場人物もコミカルで楽しい映画。
けど、最後はしっとり感動させてくれます。

なかなかの良作品でした。

ちなみにLIFE誌の写真アーカイブは以下にあります。
googleのイメージ検索の対象でもあるので
見たことあるものがあるでしょうね^^
http://images.google.com/hosted/life
ともゆき

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