福福吉吉

シャドウハンターの福福吉吉のレビュー・感想・評価

シャドウハンター(2013年製作の映画)
2.0
高校生のクラリーはある日、他の人に見えないものが見えてしまうようになった。混乱するクラリーに母ジョスリンから連絡があり、急いで帰宅するも室内は荒らされており、怪物がクラリーに襲ってくる。そんな中、ジェイスという青年にクラリーは助けられる。クラリーはジェイスから自分が「シャドウハンター」の血を引き継いでいることを知らされる。行方不明となった母を捜すため、ジェイスとともに行動を始める。

かなり多くの設定があるため、初っ端から最後まで情報量の多さに圧倒されました。
しかし、結局のところ、母から血を受け継いだクラリー(リリー・コリンズ)が、ジェイス(ジェイミー・キャンベル・バウアー)とともに聖杯をめぐって怪物と戦う、というぐらいの理解でも楽しめると思います。
ストーリー展開としてテンポが悪いわけでは無いのですが、途中のクラリーとジェイスの恋愛のパートは、その前後の命がけの展開を無視するようなスローテンポで、個人的には良くなかったと思いました。

クラリーは普通の女子高生から次々と危険な目や知らない能力、記憶などに翻弄されて、前半はほぼ、ジェイスについていくことしかできませんし、後半、色々な能力が開花しますがそれでも派手に戦ったり、常人離れしたアクションを披露することもありません。この辺がとてもリアルであくまで普通から少し知識を得た程度に留まっていて良かったと思います。

そのかわり、アクションを担当してくれるのが、シャドウハンターの中でもリーダー格のジェイスで、外見、アクションともカッコよくて彼が主役でも良かったんじゃないかと思いました。仲間から信頼を得ているが、クラリーに肩入れするジェイスに他のハンターたちが嫉妬する様子もなかなか楽しかったと思います。

そして、一般人で、クラリーに片思いしている青年サイモン(ロバート・シーハン)は、ジェイスのことを良く思っておらず、三角関係が発生するかと思いきや、肝心のクラリーがサイモンを友達としか思っていないので、そこまで行かないのが可哀そうだった。それでも最後まで活躍していて私としては好印象でした。恋をするならジェイス、結婚するならサイモンだと私は(勝手に)思います。

聖杯を狙う敵として、元ハンターで聖杯による進化を求めたヴァレンタインが登場するのですが、この人の設定がかなりややこしい。多くのセリフで色々と判明するのですが、いまひとつ理解しにくく、また、敵としての憎らしさも中途半端でパッとしませんでした。

最後まで観て、数多くの疑問が残っていてスッキリしない感じでした。
あまり面白みを感じませんでした。私には合いませんでした。

鑑賞日:2022年9月11日
鑑賞方法:BS/CS
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