ファサリナ

渇き。のファサリナのレビュー・感想・評価

渇き。(2013年製作の映画)
3.8
役所広司演じるヤメ刑事と小松菜奈演じる失踪した娘の物語。個人的には飽きることなくジェットコースタームービー感覚で視聴することができた。ある種の人を惹きつけるカリスマ性を持つ小松菜奈演じる加奈子が周りの人間達の人生の影響を与え壊していく。彼女の人格形成には両親との関係性が影響を与えているのだが結果として彼女の本質はみえてこないように感じた(悪人は悪人だが‥)これまでの中島作品はBGMが喧しいと思うことがあったが本作のシーンシーンに流れる音楽はとてもフィットしてて違和感なく感じた。それよりも役所広司、妻夫木聡、オダギリジョーが車に轢かれても銃で撃たれてもドライバーで刺されても立ち上がるのが怖すぎた笑。タイトルの「渇き。」について考えてみたが加奈子は人の心に潤いを与えた後に絶望という渇きを与える存在だったのではと考える自分の頭が一番渇いているのかもしれない。
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