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愛の渦のtakeachanceのレビュー・感想・評価

愛の渦(2013年製作の映画)
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「乱交パーティーに集まる男女の話」というとアレだけど、
主題は乱交パーティーそのものではなくて、
非日常の場に突然ポツンと置かれた際に
普通の人はどういう行動をとるか。
乱交パーティーという題材でありながら、
何てロマンチックな映画なんだと思った。

日常と非日常が交錯するのが面白い。

不思議なもので、
途中から駒根木隆介と信江勇の胸が
同じに見えてくるのは、
自分が身体を記号として捉えてしまうからだろうか。

窪塚洋介がカーテンを開いて、
部屋に朝日が差し込んだ瞬間のシーンが好き。
ついさっきまで他人に見られながら
性交しまくってた男女が取り戻す羞恥心。
帰り際にどこか名残惜しそうに場を後にして、
本来自分が居た世界へと帰って行く参加者たち。

「12人の優しい日本人」という映画があったけど、
自分なら「10人の生真面目な日本人」という副題をつけたい。
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