このレビューはネタバレを含みます
苦悩、苦悩、苦悩、苦悩。度重なる苦悩。
人生は苦しいのだ。
度重なる苦悩により世界と自分を隔てる輪郭線が太く濃くなっていき孤独になる。
意識は朦朧とし自己世界の中へ。
永遠の一人称視点。
なんとなく主人公の気持ちが分かってしまう自分が憎い。そうなのだ。自分は孤独だと分かっているのに、ダメな奴を見て落ち着いてしまうし、他人に対して軽蔑もしてしまう。そのくせ自分が誰かの記憶の中に残っていないか探してしまう。
人生に希望を見いだせない。
途端に自分の居場所がわからなくなって遠出をするがやはり自分の居場所は無いのだ。孤独。お前の居場所は自己世界にしか無いのだよ。
これを観た皆(又は友人)はこの作品の何処をどう感じたのだろうか。雰囲気だけ好きなのだろうか。知りたい。