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ねじ式のkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

ねじ式(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

今やサブカルチャーの中でしかあまり話題にならないつげ義春の「ねじ式」。
私も後追いで読んで、そこそこショックを受けた口ではあるが、発表当時のインフルエンスは凄かったとか、そうでもなかったとか……。


本当に終盤になってからは、漫画の完全再現的なストーリーへと突入していくが、そこまではつげ義春をモデルとしたであろう人物がふらふらする内容。
石井輝男監督作品が初めてなので、作家性とかはよく分かっていないが、あまりつげ義春感がある作品ではなかった。
ねじ式以外のつげ作品のオムニバス的なストーリー展開らしいが、正直ネタ元は分からなかった。


90年代に撮られた作品ということで、つげ義春作品にある60年代の高度経済成長前の日本のそこかしこにあったであろう「何か」が映された作品ではないけれど、ある意味カルト映画としては存在感を放っている。
個人的には面白いとは思わなかったけれど、映像化としてはありなのかもしれない。
つげ作品のイメージとしては、もっと土着的なジトっとした鬱蒼さだと勝手に思っているので、それとは結構かけ離れていたと思う。
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